会長メッセージ
会長挨拶

会長 吉田 均
このたび、山内前会長の後を引き継ぎ、精密工学会の会長を拝命いたしました吉田均と申します。まずは、歴代会長ならびに理事・事務局の皆様、そして日頃より学会運営にご尽力いただいている会員の皆様に、心より感謝申し上げます。
これまでに築かれてきた学術的基盤と多様なネットワークの上に立ち、微力ではございますが、本学会のさらなる発展に寄与してまいる所存です。何卒よろしくお願い申し上げます。
近年、精密工学は、計測・製造・制御・設計の各分野において、かつてない速度で革新が進んでおり、AI、ロボティクス、マイクロ/ナノ加工、量子技術との融合も加速しています。こうした変化は、産業界にとどまらず、医療、環境、社会インフラなど広範な領域に影響を及ぼしており、本学会には、学術研究の深化と社会実装への橋渡しという二つの使命が求められています。
就任にあたり、私は以下の三点を重点方針として掲げます。
- 異分野ならびに産学官連携の推進:異分野との協働を促進し、研究成果の社会実装を支援します。産業界との対話を一層強化し、人材育成および技術移転の仕組みの充実を図ります。
- 若手支援と人材の多様化:若手研究者や学生への支援を拡充し、多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍できる環境を整備します。女性研究者の活躍支援や地域拠点の強化にも取り組んでまいります。
- 国際化と情報発信の強化:国際共同研究の促進やオープンサイエンス、データ共有の推進を通じて、我が国の精密工学研究の国際競争力の向上を目指します。
また、持続可能性および倫理面への配慮も重要な課題であり、研究の安全性と社会的受容性を常に念頭に置いた学会運営に努めてまいります。学会誌や国際会議、各種ワークショップを通じて質の高い学術交流を継続するとともに、会員の皆様のご意見を広く取り入れた、開かれた組織運営を推進してまいります。
最後になりますが、日本経済の原動力は、世界に誇る高度なものづくりにあり、精密工学はその基盤を支える重要な分野です。本学会の発展は、日本の国力向上のみならず、ものづくりのさらなる進歩、ひいては社会全体への貢献につながるものと確信しております。
そして、学会の発展は、会員一人ひとりの積極的なご参加とご協力によって支えられるものです。率直なご意見やご提案をお寄せいただくとともに、今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
令和8年4月
精密工学会 会長 吉田 均