会長メッセージ

会長挨拶

会長 青山 藤詞郎のポートレート

会長 青山 藤詞郎

この度、長江昭充前会長の後を引き継ぎ、会長に就任いたしました.精密工学会には、小職が大学院修士課程の院生として春季大会で研究発表をさせて頂いたことに端を発し、今日に至るまで、40年以上の長きにわたりお世話になっております.この間、事業部会、出版部会、広報・情報部会などの関連委員会において、学会運営のお手伝いをさせて頂きました.また、2002年度から2年間、森勇蔵会長のもとで総務担当理事をつとめさせて頂き、2008年度から2年間は、新井民夫会長のもとで副会長をつとめさせて頂きました.この度、会長職を拝命するにあたり、本会の発展に尽力されてきた先生方のこれまでのご尽力に対し、重ねて深く敬意を表し、先達の教えを基に、本会のさらなる発展のため、微力ながら力を尽くしたく思います.

我が国の学界ならびに産業界は、時代の変遷に応じて様々な課題に取り組んでまいりました.現在抱えている共通課題としては、国や地域の垣根を超えた社会のグローバル化と、これまでに体験したことのない超高年齢化社会下の人口減少が挙げられます.国内の多くの学会が直面している、学会活動発信の国際化や会員数減少の問題は、この地球規模の社会変化に起因するところが大きいと考えられます.

精密工学会における国際化については、欧米地域の精密工学分野の連携として、euspenとASPEの連携のもとでの英文ジャーナルの刊行や、アジア地域の精密工学分野としてASPENの開催などを推進してまいりました.

会員数の減少問題は、精密工学会が直面している吃緊の問題と言えましょう.その主な原因は、社会全体の高年齢化による若手研究者・技術者人口の減少にあるとしても、学界と産業界からみた学会活動への参画への魅力が、過去に比べて低下していることは否めないところです.IT革命の流れのなかで、従来から主たる学会活動の一つである、会員間の科学技術情報の共有は、個々がネットに接続することで表面的には可能となっています.学会活動の活性化と会員数の増加対策への特効薬はありません.当然のことながら、会員にとって魅力ある学会活動を模索してこれを一つずつ積極的に実現していくことが必要です.春と秋に開催される学術講演会での研究発表・シンポジウム等では、精密工学の観点から新たな研究動向を柔軟に取り入れて、これを反映していくことが必要でしょう.また、これからの精密工学の発展の推進力となる若手研究者・技術者の育成への一助としてのアフィリエイツ制度のさらなる充実が望まれます.福沢諭吉の言葉に、「人間交際(じんかんこうさい)」があります.人と人との間の関わりのなかで自らを切磋琢磨していくことも学問の一つであるとしています.学会の重要な機能の一つも、この人間交際にあると思います.精密工学に関わる研究者・技術者が一堂に会し、様々な形で交流を行う場の提供が重要です.

「ものづくり」は、人々に豊かな社会生活を提供するために極めて重要です.精密工学会は、世界をリードするものづくりに携わる研究者・技術者の集いの場として、今後も様々な活動を展開してまいります.会員の皆さまの益々のご支援とご協力をお願い申し上げます.

歴代会長紹介(歴代会長,副会長の氏名・所属等)

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