65巻12号
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| 12 | 1729 | 組立モデルにおけるリー代数に基づく拘束表現と拘束還元 | 徳永仁史,板倉健一郎,田中文基,岸浪建史 | 一般的な拘束還元法(複数の拘束から本質的な一つの拘束を導出する手続き)を次の手順で提案した.はじめに,組立モデルにおける部品間の相対的な位置と姿勢に対する拘束を,リー代数を用いて表現及び分類する方法を示し,拘束及び拘束の種類の数学的意味を明らかにした.次に,一般的な拘束還元手続きのリー代数による表現方法を示すと共に,拘束還元の数学的意味を明らかにした. |
| 12 | 1735 | 設備ライフサイクル管理のための保全予防情報管理システム | 井上 祐,高田祥三 | 設備をそのライフサイクルを通じて効果的に運用するためには,運用時に得られる保全情報(MP情報)を開発・設計段階にフィードバックし,予想される問題の対策をあらかじめ検討しておく保全予防(MP)活動が重要である.本論文では,MP情報のうち不具合事例について,現象とそれが発生した設備箇所に関する情報を統一的な用語と様式を用いて入力する機能と,蓄積された不具合事例から共通する因果関係を抽出する機能を備えたMP情報管理システムを試作した結果を述べる. |
| 12 | 1740 | 曲線補間を用いた5軸制御加工用NCデータの生成法──5次元非一様B‐spline曲線の適用── | 高橋聖次,森重功一,竹内芳美 | 5軸直線補間NCデータから5軸曲線補間NCデータへの変換ソフトを開発したことについて述べてある.計測分野で研究されてきた等曲率面積分割法をNCデータの圧縮に適用して,今回初めて加工分野に応用した.実際に加工実験と被削材の評価を行い,従来よりも少ないNCデータでも精度を維持した加工が実現できたことを確認した. |
| 12 | 1745 | 色情報を利用した複数の三次元データの合成手法の開発 | 花房昭彦,藤本周央,磯村 恒,関口行雄 | 位置情報と色情報を同時に取得可能な三次元計測装置による複数方向の計測データを,面だけでなく色もあった状態で自動合成する手法を開発した.三次元位置座標及びRGB色座標による距離に重み付けをして和をとった統合距離が最短となる対応点を三角形面積座標により求め,その平均を改善していく手法と,まず抽出したデータで適切な配置を求めておく二段階の手法を採ったのが特徴である. |
| 12 | 1751 | マイクロフォークを用いたタッピングスタイラス | 高橋 健,初澤 毅 | 本研究では,圧電駆動型マイクロフォークによるタッピング式表面形状計測装置の開発を目的としている.本報告では,まずマイクロフォークが試料表面からの距離センサとして使用できることを示している.次にフォークの高さ制御系を構成し,表面形状計測系を試作している.この系では,縦分解能5nm程度で計測できることを実験的に示し,タングステン探針がタッピングスタイラスとして十分な強度を持つことを確認している. |
| 12 | 1756 | 鋳物表面粗さ光学式測定における測定精度向上法 | 秋山伸幸,吉田昌弘,栗田政則 | 3次元形状を有する鋳物の表面粗さを光学的非接触で求める際の測定精度向上法を述べている.検出した画像の平均出力は表面反射率,照度のほかに表面粗さ,試料傾斜角によっても変化することを理論と実験によって明らかにした.信号の量子化数を1024階調に拡大する2段階検出法を開発し,平均出力をソフトウェアで一定にした.その結果表面粗さと光学的測定値の比例関係が向上し,測定精度が向上した. |
| 12 | 1761 | 研磨ロボット用光学的表面粗さセンサの研究(第1報)──Torrance‐Sparrowモデルに基づく表面粗さの測定原理── | 原田博之,樋口 朗,山口晃生,野田敦彦 | 白色光を用いる表面粗さ測定法は,様々な方法が提案されているが,これらの方法は,表面粗さと測定されたパラメータの間の関係が理論的に示されたものは少なく,両者の関係を経験的に求めたものが大半である.本論文では,ハロゲン光を被測定面に照射し,得られる反射光をCCDカメラで撮像した画像を処理することにより,表面粗さを測定する方法を新たに提案し,Torrance‐Sparrowモデルを用いて,光学的に測定されたパラメータと平均自乗粗さの関係を理論的に導出する. |
| 12 | 1767 | 平面4節リンク機構の運動平面垂直方向の変形解析 | 宋 樹誠,渡辺克巳 | 負荷を受けて動リンクが3次元的に変形しているオフセットをもつ平面4節リンク機構の空間機構としての閉回路方程式を導出し,それらと動リンクに作用するねじりおよび曲げモーメントの釣合い条件式を連立させて解くことにより,この機構の3次元変形・力学解析を行う手法を提案している.この手法は,同時に,平面リンク機構の運動平面垂直方向の変形に対する原動軸まわりのねじり剛性を機構の力学特性指数として与えている. |
| 12 | 1772 | 一関節筋および二関節筋を含む筋座標系による機能別実効筋力評価──筋力と四肢先端の出力── | 大島 徹,藤川智彦,熊本水頼 | ヒト四肢の2関節2自由度の運動に対し有効に貢献する拮抗一関節筋および拮抗二関節筋群の3対6筋を基本として,作業座標系から測定できる四肢の運動制御に有効に貢献している筋力を機能別実効筋力と定義した.系先端の出力分布は,六角形で表現できること,この出力分布より機能別実効筋力を求めることができることを明らかとした. |
| 12 | 1778 | 圧電素子を用いた多軸微小送り機構 | 古谷克司,末冨 彰,毛利尚武 | クランプ機構,摩擦機構,これらの間隔を変化させるドライバ素子から構成される多軸の微小送りを目的とした機構を提案した.ドライバ素子はすべてのシャフトで共通化でき,摩擦機構はアクチュエータが不要である.1周期中にすべてのシャフトを前進・後退・停止させることができる.3軸の送り装置を試作し,駆動周波数が100Hz以下の場合にマイクロメートルオーダのステップ状の駆動が可能なことを確認した. |
| 12 | 1783 | 加熱小型ダイスによる高性能GFRTPねじの転造 | 早瀬仁則,布田憲弘,和田 選,初澤 毅,丸山一男 | 転造によるGFRTPねじの成形には,加熱小型ダイスが有効であることを述べている.通常の丸ダイスによる転造では,成形圧力が小さいために十分なねじ山形が出来ないことを示した.形状精度の高いねじ山形を得るために,局所加熱・局所形成をねらった加熱小型ダイスを新たに提案し,有効性を実証した.また,本手法によりねじ山外形に沿った繊維配列が得られることを確認した. |
| 12 | 1788 | 原子間力顕微鏡(AFM)によるシリコンのマイクロ隆起加工 | 三宅正二郎,金 鍾得 | 原子間力顕微鏡(AFM)を用いシリコン表面にダイヤモンドチップにより機械作用を加え,大気中雰囲気との,メカノケミカル反応によって数nmの隆起形状を形成した.さらに隆起形状の荷重依存性,走査回数依存性,走査範囲依存性を検討し,3次元的に高精度な隆起加工を実現する条件を明らかにした.この,メカノケミカルな隆起メカニズムを明らかにするため接触応力解析を行い,シリコンの酸化,水酸化反応が引張応力の高い,接触面の後部に生じ,隆起するモデルを提案した. |
| 12 | 1793 | 段付電極によるストレート微細穴放電加工に関する研究 | 香川勝一 | 段付電極によるストレート微細穴加工法について述べてある.ストレート電極による微細穴加工を行うと,穴の入口側の直径と出口側のそれが相違し,テーパ形状の微細穴が形成されるが,段付電極を用いて微細穴加工を行うと,穴の入口側の直径と出口側のそれがほぼ等しくなり,ストレートな微細穴を加工できることがわかった. |
| 12 | 1798 | 単結晶純鉄の応力による構造相転移の検討──分子動力学法を用いた塑性域の一軸引張試験解析── | 人見 尚,森田 昇,吉田嘉太郎,諏訪好英 | 分子動力学法を用いた一軸引張解析法を開発し,既存の解析と比較し有効性を確認した.本解析法を単結晶純鉄に適用し塑性域,破壊域までの引張解析を行った.応力とひずみの関係は,温度,引張方向を変えると,全く異なることを示した.特定の結晶方位では塑性域を越えると構造相転移現象が起こり,別の安定な結晶構造に移る現象の可能性を示した. |
| 12 | 1804 | 砥粒摩耗のインプロセス測定(第4報)──砥石作業面の高速可視化── | 後藤英一,峠 睦,大渕慶史 | 砥石作業面上の砥粒摩耗平面の大きさとその配置は,被削面性状に決定的な影響を及ぼす.従来の装置や手法はこれらの監視や測定に対し,主として測定速度や空間分解能の点で必ずしも十分ではない.本報では砥石周速30m/sで顕微鏡写真相当の画像を得ることができるシステムについて述べる.また,本システムでは,作用切れ刃より低い部分を消去することができる. |
| 12 | 1809 | プラスチックレンズの高精度切削に関する実験検討──形状誤差発生原因の分析と高精度チャッキング法── | 小泉幸久,前田幸男,王 英夫,桝田正美,岩谷重春 | 多品種少量生産において非球面プラスチックレンズを切削加工により製作する際には,加工機上で高精度な形状に加工しても,加工機から外すと形状精度が著しく劣化するという問題があった.そこで本論文ではチャック時の変形はチャック解放時の変形と異なることを明らかにし,これに基づきチャッキングひずみを低減できる新チャッキング法を新たに開発した.本チャッキング法により非球面プラスチックレンズの形状精度を1μm以下に向上できた. |
| 12 | 1814 | 超音波振動切削における工具欠損防止に関する研究 | 神 雅彦,渡邉健志,村川正夫 | 超音波振動切削法により高硬度難削材を生産加工レベルで切削するときの工具欠損や逃げ面異常摩耗の解決法について検討し,高剛性の超音波振動切削装置を試作し,さらに工具逃げ面の衝突をなくすことを目的として振動方向を原則的な切削方向から工作物側に対し10〜30°程度傾斜させる方法について検討した.その結果,工具欠損を顕著に低減できるようになった. |
| 12 | 1819 | アルミナ微粒子噴射による表面形状変化 | 武藤慎司,戸倉 和 | 粒径0.5μmのアルミナ微粒子を銅,鋼,ガラスに噴射した場合の表面の形状変化について述べている.噴射角度0°で噴射した場合にはガラスを除いてアルミナが堆積した.噴射角度が大きくなると噴射方向と交差する方向にしま模様が現れ,噴射角度の増大と共にその間隔は大きくなる.噴射角度80°では噴射方向に沿って削られた痕跡が顕著になる.この現象を利用することにより,細管の研磨に適用できることがわかった. |