65巻6号
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| 6 | 805 | 電動サーボ式射出成形機用ボールねじの寿命に関する研究 | 稲葉善治,伊藤 進 | 電動サーボ式射出成形機の射出機構に用いられるボールねじは大荷重かつ小ストロークで使用される.このため大荷重(最大283kN)かつ小ストロークにおけるボールねじの寿命試験を行い,基本動定格荷重として昔の計算方法が実際の寿命に近いこと,リターンチューブの配置を変更することで,寿命が大きく向上することがわかった. |
| 6 | 810 | 光学特性を用いた印刷回路基板のパターン検査用照明装置の設計に関する研究 | 盧 炳沃,尹 哲皓 | 本論文ではPCBのパターンを検査するための自動化された視覚検査(AVI)システムの照明装置を設計分析した.反射特性は理論上反射モデルによって,またイメージセンサの方向と照明装置の照明方向を変化させる実験によって得られた.この実験で使ったリング照明装置の照明均一度は照明装置の直径の変化,物体と照明装置間の距離の変化によって測定された.この照明装置は実験結果と理論上の分析に基づいて設計され優れた画像を得ることができた. |
| 6 | 815 | 産業用メカトロサーボ系の動作速度に応じた低次元モデル構成 | 後藤 聡,中村政俊,鄒 俊忠,久良修郭 | 産業用メカトロサーボ系全体の特性を表現する手段として,経験的に低次元モデルが用いられているが,低次元モデル自体の論理的根拠や実機との結びつきが解明されていないために,低次元モデルによる結果の一般性や妥当性を言うことができない.本論文では,メカトロサーボ系の特性を低速動作時では1次系,中速動作時では2次系で適切に表現されることを理論と実験から示した. |
| 6 | 820 | 三次元座標測定用ステレオビジョンプローブの開発 ──逆解析によるぼけた画像からの高精度エッジ位置検出── |
早瀬仁則,中山 智,初澤 毅,丸山一男 | ステレオビジョン手法は物体の形状測定に広く用いられているが,微小領域に応用した場合には,顕微鏡の被写界深度が浅いために多くの領域がぼけてしまうため高精度な測定が困難となる.そこで,本研究では逆解析により,ぼけた画像から高精度にエッジ位置を検出する手法を提案し,実験により有効性を実証する. |
| 6 | 825 | 微小モジュール歯車の歯形精度測定への光切断法の応用(第3報) ──画像取得における偏光特性利用の効果と測定誤差の理論的考察── |
松岡浩仁,賀勢晋司,本田貴章 | 光切断法を応用して,モジュール0.2の小さな歯形の精度測定を試みている.前報までの成果に基づき,新たに光源をレーザとして偏光板を追加することで不要な鏡面反射成分を取り除いて測定の際の画質を向上させた.さらに,光軸の狂いによる測定誤差を幾何学的な解析により推定した. |
| 6 | 830 | 頭蓋内圧脈波の振動解析に関する研究 ──線形振動モデルによるシミュレーション── |
鈴木茂樹,酒井保男,柳下福蔵 | 病変による頭蓋内部の環境変化を推定するために,脳動脈圧と頭蓋内圧脈波の測定波形をもとにコンピュータシミュレーションによってシステムパラメータを求める方法を提案した.これを動物実験データに適用したところ,この方法によって求められる等価コンプライアンスを監視することにより,頭蓋内部の病変をとらえることができることがわかった. |
| 6 | 835 | アクチュエーション機能を備えたアクティブ力センサの開発(第2報)──特性の解析およびコンプライアンス制御── | 松本 潔,畑村洋太郎,中尾政之 | 平行平板構造と圧電素子を用いたアクティブ力センサについて,特性の解析を行った.その結果を元に制御系を構成し,位置制御によるセンサの高剛性化だけでなく,剛性を自由に制御できるコンプライアンス制御,接触力を一定とする力制御を実現した. |
| 6 | 840 | ヒューマンダイナミックスの特性写像とその制御性の評価(第1報) ──立位姿勢制御系の同定とその極配置── |
菊池 誠,白石昌武 | 人の健康状態や姿勢制御能力を定量化する技術の課題として,ヒューマンダイナミックスの制御性の評価が上げられる.本研究では人の立位姿勢制御系に着目し,その動作に対する動的モデルを考慮することで,系の特性を極配置として写像表現する方法を提案する.そして極配置の時間的変化を調べることで,被験者の加齢に伴う健康状態や姿勢制御能力などの個人差を定量的に推定可能であることを示した. |
| 6 | 845 | 磁気記録装置ヘッド・媒体インタフェースにおける熱点温度推定法(第1報)──表面温度推定式の導出── | 吉澤高志 | 微細感熱素子を用いた,ヘッド・媒体間の間欠接触における熱点温度推定法について述べてある.一様温度の正方形状熱点が高速にヘッド上を通過すると仮定し,感熱素子近傍の熱伝導解析によって素子出力から逆に表面温度を近似的に推定する式を導いた.また,シミュレーションによって,素子寸法や周辺材の熱定数が推定精度に及ぼす影響を明らかにした. |
| 6 | 851 | ラッピングテープによるチタン合金研磨用加工液の開発(第2報)──研磨特性に及ぼす硫黄の影響── | 友田英幸,北嶋弘一,仲井正徳,山本修太郎,長岡伸一 | ラッピングテープを利用したチタン合金の研磨において硫黄を含有する加工液を使用すると研磨特性を向上させることが明らかとなった.また,ab initio法による量子化学計算を行うことによりチタンと硫黄が反応することが明らかとなった. |
| 6 | 857 | フラクタル幾何学を適用した多孔性超仕上砥石の設計法の開発(第1報)──設計公式の構築── | 樋口誠宏,矢野章成,山本 登,山口智実,大海英二,松森 昇,吉沢 功 | 本研究は,超仕上砥石の構造を具体的に表す設計図を基に,要求仕上性能を満たす製造変数の値を最適決定する設計法の確立を目的とする.本報では,設計変数間の関係を把握するために,主に作用面のフラクタル性と仕上性能の関係,また製造変数との関係を実験的に調べ,それらの数学モデルによる記述を行って,設計公式とした. |
| 6 | 862 | センタレス研削に関する研究(第3報) ──加工条件の評価関数について── |
呉 勇波,庄司克雄,厨川常元,立花 亨 | 加工条件の自動設定システムの構築に不可欠な評価関数の設定を目的に成円機構を解析的に考察した.その結果,工作物外周面うねりは1回転ごとにうねり変化率に従って修正され真円に漸近し,うねり変化率は加工条件の関数でその値が小さいほど成円効果が大きいことが明らかになった.評価関数としてうねり変化率を利用することができることをシミュレーションと実験の両方から検証した. |
| 6 | 867 | 10万回転超高速ミーリングにおける超硬小径ボールエンドミルの摩耗特性 | 高橋一郎,安斎正博,中川威雄 | 最高12万回転,送り速度100m/minの超高速ミーリング機を用いて,小径コーテッド超硬ボールエンドミルの摩耗挙動を実験的に調査した.その結果,実用可能の長寿命を示し,また最高速を示す外周部の逃げ面摩耗が寿命を決めることが明らかとなった.その摩耗挙動はテーラー則に従っており,また真実切削距離と真実切削速度が摩耗に大きく関与することを明らかとした. |
| 6 | 872 | 正面フライス切削のばり生成機構とそれに基づく分類方法の提案 | 橋村雅之,David A. Dornfeld | 正面フライス切削において生じる多種多様なばりの生成機構を系統的に理解するために,実験と詳細な観察を行い,ばり生成機構を被削材の変形と分離の観点から整理した.さらに生成機構に基づいて実験で認められたばりの分類を試み,ばり外観と生成機構を関連づけることができた.これにより,これまで極めて限られた切削に関してのみ議論されてきたばり問題に関して,対処するための考え方を示すとともに系統的な整理方法を提案した. |
| 6 | 878 | サイクルタイム分析に基づく高能率マシニングセンタの開発 | 高田芳治,山岡義典,鈴木賢司,水本 洋,有井士郎 | マシニングセンタの高能率化を目指して,サイクルタイムシミュレータが開発され,これを用いたサイクルタイム分析が行われた.この分析に基づいて機械仕様が決定され,実機が試作された.試作機は,従来機と比べて高能率かつ経済的なものであり,サイクルタイム分析に基づく機械仕様の決定手法が有用であることが明らかにされた. |
| 6 | 883 | ファインセラミックスの湿式研削における熱流入割合 ──硬ぜい材料の研削加工に関する研究(第2報)── |
細川 晃,安井平司,樋口浩司,佐藤 郁 | ファインセラミックスの湿式研削時における工作物への熱流入割合を求めている.水溶性研削液の場合,常圧焼結炭化けい素では約25〜30%で,研削条件にあまり影響されない.常圧焼結窒化けい素では,研削表面温度が100°C程度の低テーブル速度域では5〜10%程度であるが,テーブル速度の増加とともに塑性流動的な仕上面になり,35%程度まで増加する. |
| 6 | 888 | 超精密平面研削による無機非線形光学結晶KDPの光学面創成 | 片桐匡教,難波義治 | レーザ核融合実験装置の波長変換素子として使用される無機非線形光学結晶KDPに超精密平面研削を行い,従来法であるダイヤモンド切削を越える光学面創成について述べてある.シリコンオイルにヘプタノールを混合したものを研削液として使用し,レジノイドボンドダイヤモンド砥石による超精密平面研削を行った結果,表面粗さ0.55nm rmsの超平滑面が得られた. |
| 6 | 893 | 研削面プロフィル創成シミュレーションから考察した砥石面トポグラフィの具備条件 | 中島利勝,吉川満雄,塚本真也,竹原健一 | 砥石の砥粒支持剛性分布や砥粒の分布・形状を広範囲に変化させてシミュレーションを実行し,高品質な仕上げ面を創成するための砥石作用面の具備条件を検証している.解析の結果,砥粒の支持剛性や分布密度の自己調整による特殊な分布形態に加えて,研削に関与する砥粒の先端が平らでその位置を砥石深さ方向の狭い範囲に集中させることの必要性が確認できた. |